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あの娘ぼくがブログ書いたらどんな顔するだろう

3歩進んでは2歩下がってしまう25歳ゲイのブログ

親友のカミングアウト(4TH MAN OUT) | これぞゲイムービーの「現在形」

映画 ゲイ

この土日は特に予定もなく実家に帰り散歩をしたり、散髪をしたりして過ごしている。横浜と東京。東横線、特急に飛び乗ればたった30分の距離なのにどうしてこんなに時間の流れ方が違うのだろう。東京はよくも悪くも流れがはやい。最寄のおんぼろ映画館「横浜ニューテアトル」で「海よりも深く」を観にいこうとしたのだがWEBと実際の上映しているもののスケジュールが違い観ることができなかった。いつもだったら腹が立つけど、なんだか許せてしまう愛嬌がこのおんぼろ映画館にはある。f:id:cosmic333:20160703144154j:image

どうしても映画が観たい気分だったのでNetflixを徘徊。「親友のカミングアウト」という映画を観た。全く期待してなかったのだけど本当に面白かった。「ゲイ」というテーマに対するアプローチが非常にモダンで、これぞゲイムービーの「現在形」だよなあと感心してしまった。

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内容はいたってシンプル。主人公はアメリカの片田舎に住む青年、アダム。腐れ縁の幼馴染の3人がいて、何をするにも一緒。しかし彼らに自分がゲイだということはまだ言えていない。誕生日を機にアダムは勇気をふり絞り親友達にカミングアウトをする。最初は戸惑う3人だが、「I want someone(俺も誰かいい相手が欲しい)」と諦めたような顔をしながら愚痴るアダムを見て、不憫に思う。アダムに幸せになって欲しいと、奥手な彼のために親友達が奮起し、相手探しをはじめるというドタバタコメディ。
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この映画を面白いなあと思ったポイントが2016年の価値観で「今を生きるゲイ」と「カミングアウトされた側」を描いていること。

アダムはカミングアウトに勇気は振り絞っているものの、自分がゲイだという理由で自分の存在価値を否定したりしない。あくまでこの映画で描かれているアダムの問題は「ゲイであること」ではなくて「なかなか理想の相手と出会えないこと」。一昔前の「ゲイであること」にフォーカスしたゲイムービーとは違い一歩進んだ今の価値観が見える。

「カミングアウトされた側」の描き方もすこぶる今風。最初は動揺しながらも「ねえほんとにdickがすきなの?」というテンプレ質問を飛ばす親友達も、徐々に「Grinder使えよ」や「男が好きなら男が好きなものわかるじゃん、楽勝だね」「そうそう女と付き合うより楽そう」なんて軽口を飛ばしながら理解を進めていく。一昔前のゲイムービーにありがちな、カミングアウトされた側がショックを受けて精神的に参っちゃうドラマティック展開はもう2016年には起こらないのだ。

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個人的には続々現れるアダムのデート相手がリアルに描かれているのも面白かった。「プロフィール写真と別人のヤツ」「過剰に男らしさを強調するやつ」「なぜかアーティスト気取りなやつ」。ゲイなら思わずくすっとしてしまうあるあるネタが詰め込まれていた。笑
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終盤ではアダムと親友のうちのひとりが酔っ払って怪しい感じになり。「こんなにリアルを追求しておいて、親友とくっつくシンデレラストーリーかよ!!!」とがっかりしそうになったが。うまい具合にラストでもやもやを解消してます。絶妙です。

そして何よりも特出すべき点、主人公のアダムが可愛すぎる。これに限ります。ちょっと奥手でかれこれ6年彼氏がいないという設定なのですが、物語の中でその設定だけがありえないかな、と思いました。それほどかわいいです。

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WeekendやLookingなど。今を生きる「ゲイの暮らし」にフォーカスした作品が増えてきていてアメリカの価値観が変わってきていることを感じる。日本の「ゲイの暮らし」は今後どうなっていくのでしょうか。


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ノリマキ