あの娘ぼくがブログ書いたらどんな顔するだろう

3歩進んでは2歩下がってしまう25歳ゲイのブログ

あだち充とゲイの距離感

親父の看病して、履歴書書いたらなんだかもう良い時間だったから
BookOffにいってあだち充の短編集を立ち読みしてきたよ
みゆきとラフは友人から借りて読破したので次はH2かなと思ったけどさすがに全34巻読破できるほど足腰に自信はなかったから短編集にした

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すごくいいなって思ったのが「テイク・オフ」という物語
以下ざっとあらすじ

身長197cmの主人公の永島と国体の走り幅跳びの選手であるヒロインの里見
ふたりは付きあっているわけではなくただの近所の顔見知り程度の関係という設定 

里美は昔から、「毎年初雪が降るまでモチは食べない」などと
何かと自分の行動に条件を付けたがる、ちょっと変わった女の子だった。
そして永島との関係においては、彼の身長を条件にしていた。
少なくとも永島はそう思っていた。

というのは、中1の時、彼女は当時高1だった永島の身長の高さを県大会で跳び、
中2の時も高2の永島の背の分だけ跳んだ。

けれど中3の時、彼女は彼の身長を跳ぶことができなかった。
県大会の日、永島は泣きながら帰ってくる里美を見た。
彼はてっきり失敗したのだと思ったが、彼女はその大会を、大会記録で優勝していた。
けれど、それは永島の身長より低いものだった。
その後、永島は大学のために実家を出たので里美とは会っていない。
その話を聞いた友人の西崎は、「結局くだらん偶然2回の関係か」と呆れたのだが、
永島の談では、彼女が去年国体を優勝した後、上げたバーの高さが1m92。
これは去年の永島の身長とまったく同じだったと言う。

そして現在、永島の背はさらに伸びて197cm。
ちょうどテレビから聞こえた声によると、日本記録は1m95だと言う。
里美は1m92を跳び、国体を連覇した後、テレビに映し出された彼女の挑戦する高さはなんと1m97だった。永島はそれを単なる偶然だと思って「奇跡だ」と呟いたが、
西崎は静かに言った。「おまえの身長だよ」
 

日本記録は1m95なので、里美が記録を狙うならば1m96でよい。
にも関わらず彼女が余分な1cmを加えた1m97に挑戦するのは、まさに永島の身長のためだった。永島は唖然となって、彼女が今の自分の身長などするはずがないと言いかけるが、ふと前に電話で母親から身長を聞かれたことを思い出す。

そして、永島があの日、3年前に泣きながら歩いていた里美を思い出す中、
テレビの中の里美が駆けた。そして見事に1m97をクリアしたのだった。

永島は食い入るようにテレビを見つめながら、呟いたのだ。「西崎、ビール、くれないか」2日後、永島のもとに里美からラブレターが届いた。それは3年前に書かれたものだった。 

最高にあまずっぱい
読み終えたとき、しんぞうが萎縮した(BookOffで倒れるかと思った)
俺にはこんな瞬間この先何回生まれ変わろうが訪れないこと確定
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あだち充とゲイの距離感
あだち充を好んで読んでるゲイって他にもいるのかな
あだち充とゲイのこのどうしようもない距離感と違和感って
レモンと牛乳の組み合わせの悪さに通じるものがあると思う
あだち充作品の多くはゲイの興味外のスポーツが話の軸にあるということ
また、多くのゲイは学生時代にあまずっぱい経験をしたハズもないもなく
あだち充作品には全く感情移入ができないのが原因なのかもしれない

俺も大多数のゲイと同じく
スポーツに興味はないし学生時代はもちろん暗黒時代だったけど
あだち充の作品にはそれでも惹かれる魅力がある
中でも一番いいなあと思うのが(もう語り尽くされている話だと思うけれど)
セリフのない場面やなにも書かれてないコマが多く登場していて、
それが独特の間と雰囲気を作ってること、
その雰囲気がリアルで、読みごごちがよくてついつい読み入ってしまう
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話は変わり今新宿の二丁目最寄りのスタバでブログ書いてるんだけども
おそらく10代のゲイボーイズがすごいオネエ言葉で楽しげに会話するのがきこえる
おねえさん言葉で高校生活の近況を話す彼らに違和感を感じるのは俺だけかな?
彼らにも一度、読んでみてほしいなあだち充、なにを感じるのか聞いてみたい